
引っ越したら印鑑登録はどうすればいい?住所変更手続きの方法を解説
家や車を購入する際には、印鑑登録証明書が必要になる場合があります。印鑑登録は住民票がある市区町村で行うことができますが、引っ越した場合はどうすれば良いのでしょうか?
この記事では、引っ越しの際の印鑑登録の変更方法をご紹介します。旧住所と新住所の両方で手続きが必要になるので、しっかりと流れを把握しておきましょう。
目次
印鑑登録とは
印鑑登録とは、印鑑が持ち主本人のものであるという証明を得るための登録手続きです。
印鑑登録を行った印鑑は「実印」と呼ばれ、登録後に発行される証明書と共に、公的書類の作成時やローンを組む際などに必要になります。
印鑑登録は、住んでいる地域の役所や役場で行います。印鑑登録が完了すると「印鑑登録証(印鑑登録カード)」が発行され、以降はこの印鑑登録証を使って「印鑑登録証明書」を取得することができるようになります。
印鑑登録が必要になる場面
印鑑登録が必要になるのは、次のような場面です。
- 不動産の購入や売却
- 賃貸物件の契約
- 自動車の売買
- ローンの申し込み
- 会社設立
不動産の購入・売却
一戸建てや集合住宅の購入や売却の際には、登記に関する手続きにおいて印鑑登録済みの実印が必要になります。
賃貸物件の契約
賃貸契約時は、契約書に実印での押印が必要です。場合によっては印鑑登録証明書が必要になることもあります。
自動車の売買
普通自動車の売買には実印と印鑑登録証明書が必要になります。ただし、軽自動車の場合は原則として不要です。
提出する印鑑登録証明書に有効期限はありませんが、3か月以内に取得した証明書が望ましいとされています。
ローンの申し込み
住宅ローンの申し込み時や自動車などの購入時には、銀行からお金を借入れるために印鑑登録済みの実印が必要になります。
会社設立
会社の設立時には実印が必要不可欠です。発起人本人の実印と会社の実印をそれぞれ印鑑登録しておく必要があります。
引っ越しの際の印鑑登録手続き
それでは、引っ越しの際の印鑑登録手続きの流れを解説していきます。
引っ越しをすることになっても、新住所が同じ市区町村であれば新たに印鑑登録手続きを行う必要はありません。
市区町村が変わる場合は、旧住所の印鑑登録を抹消し、引越し先で改めて印鑑登録を行う必要があります。
旧住所の印鑑登録を抹消する
印鑑登録を新しく行う場合、まずは旧住所に登録してある情報を抹消する必要があります。
印鑑登録の抹消手続きに必要なものは、次の4つです。
- 印鑑登録抹消(廃止)申請書
- 印鑑登録証(印鑑登録カード)または、印鑑登録済みのマイナンバーカード
- 登録済みの印鑑
- 自治体が定める本人確認書類
印鑑登録の抹消は、代理人が行うことも可能です。代理人の場合は、上記に加えて次のものを持参します。
- 委任状
- 代理人の本人確認書類
- 代理人の印鑑(認印)
自治体によって条件の詳細は異なる場合があるので、手続きの前に該当する市区町村のホームページなどで確認してください。
また、印鑑登録の抹消手続きは郵送では行えないため、必ず役所に出向く必要があります。転出届の提出と同時に済ませるのが理想です。
自治体によっては、転居届を提出すると自動的にその住所での印鑑登録が抹消されることもあります。
新住所で新たに印鑑登録を行う
旧住所での印鑑登録抹消(廃止)手続きが完了したら、新住所での印鑑登録を行います。印鑑登録に使用する印鑑は同じもので問題ありません。
印鑑登録の際に必要なものは次の3つです。
- 印鑑登録申請書
- 登録する印鑑
- 自治体が定める本人確認書類
抹消手続きと同様、新しく印鑑登録を行う場合も代理人をたてることができます。その場合、次のものを持参して下さい。
- 委任状
- 代理人の本人確認書類
- 代理人の印鑑(認印)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、一般的な印鑑登録と抹消の方法を紹介してきました。
印鑑登録や抹消の手続きに関しては各地方自治体によって詳細が異なる場合があります。手続きの前に、自治体のホームページなどで詳細を確認しておきましょう。
印鑑登録には具体的な期限は設けられていません。家や車などの大きな買い物の際は確実に必要になりますので、引っ越し関連の手続きと一緒に行っておくのがおすすめです。