
聞き上手なビジネスマンとは?相手がもっと話したくなる相槌マナー
無意識のうちに、相手を不愉快にさせるような相槌を打ってしまってはいないか心配です。
この記事では、相手がもっと話したくなるような、そんな聞き上手なビジネスマンを目指す上で大切なポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さいね。
目次
「相槌」の役割とは?
もし自分が話している間、相手が一切反応してくれなかったら…?
自分の話に興味があるのか不安になってしまい、会話を続けたくなくなってしまうのではないでしょうか。
相槌とは、会話の中に挟まれる間投詞のこと。
相手に「自分はあなたの話していることに耳を傾けています。」という意志を示すことができる、重要なものなのです。
相槌の目的は、コミュニケーションを円滑にし、相手の話をよりスムーズに引き出すことです。
相手をいらつかせてしまう「NG相槌」とは?
相槌は、ただ打てば良いというものではありません。相槌の仕方によっては、そんなつもりがなくても相手をいらつかせてしまうことがあります。
ビジネスシーンに限らず、無意識に発した相槌で相手の機嫌を損ねてしまうような事態は避けたいですよね。
【NG】同じ言葉を何度も使う
「うん」や「はい」などの簡単な相槌を、繰り返し使ってはいませんか?
これらはベーシックな相槌ですが、「うん、うん、うん、うん、うん」「はい、はい、はい、はい」などと同じ言葉を繰り返していると、相手は「本当にこの人、自分の意見を聞いているのだろうか?」と疑問に感じてしまいます。
特に、無意識に発せられる「うん」は、相手に対して対等な、あるいは上から目線な印象を与えてしまいます。「ええ」などに言い換えた方が良いでしょう。
【NG】なるほど、確かに
「なるほど」や「確かに」は、一見相手の話に納得しているように思えますが、多用しないよう気をつけるべきワードです。
なぜなら、これらの言葉には
- 相手の意見を評価している
- 上から目線の印象を与える
という見方があるからです。全ての人がこのように受け止めるわけではありませんが、より素直な表現で同意の姿勢を見せたいのであれば
- ええ
- そうですね
- おっしゃる通りです
といった言い換えの表現を使ってみましょう。
【NG】常に大げさな表現をする
思わず出た大きなリアクションは、相手の話を聞いて心が動いたことが伝わり、場を和ますきっかけにもなります。
しかし、常に大げさすぎる相槌をしていると「本当にそう思っているのか?」と相手に思わせてしまいます。さらに、相手の話のペースを遮ってしまい、相手が話づらくなってしまいます。
「話しているのはあくまで相手である」ということに留意して、落ち着いて相槌を行いましょう。
【NG】食い気味に相槌する
食い気味の相槌は、相手をイライラさせるポイントです。話し手は自分の話すペースが崩されてしまい、話しづらいと感じてしまいます。
話を聞きながら感情が湧き上がってきたとしても、落ち着いてしっかりと相手の意見を最後まで聞いてからリアクションするようにしましょう。
好印象を与える聞き上手な相槌とは
相手の発言をリピートする
相手の発言をリピートすることで、
- 話をきちんと聞いていたこと
- 相手の話している内容を理解、共感していること
を伝えることができます。そのまま繰り返すだけでなく、重要だと思われる部分を自分なりに言い換えてリピートすると、会話も深まるでしょう。
相手に共感してもらえていると感じると、話し手は安心して話をつづけることができるものです。
感想を素直に述べる
「失礼でないか」ということを考えすぎて、無難な表現やありきたりな相槌しかできなくなってしまうことがあります。
ビジネスシーンといえども、人と人とのコミュニケーションの場であることには違いありません。自分の感想を素直に表すことで、表情も豊かになり、相手と「会話している、理解し合っている」という感覚がより強調されます。
素直な感想を適切な言葉で表現するためには、日頃から表現の引き出しを増やしておかなくてはなりません。
気になった点を尋ねる
会話の中で、自分の気になった点をタイミングを見て聞いてみましょう。ただし、相手の話している最中に質問を多くしてしまうと、相手の話したいことや伝えたいことを遮ってしまうので、様子をみながら本当に気になった点を尋ねるようにしましょう。
相槌のバリエーションを持つ
聞き上手になるための相槌「さしすせそ」を聞いたことはあるでしょうか?
- さ→「さすが」
- し→「実力ですね」
- す→「すごい」
- せ→「絶対」
- そ→「そうですね」
これらの相槌は、相手の意見を肯定したいときに活用できます。
この、聞き上手になるための相槌には「あいうえお」バーションもあります。
- あ→「ありがたい」
- い→「いえ」
- う→「運が悪かったですね」
- え→「縁がありますね」
- お→「恩を感じます」
こちらは、感謝を伝えたり謙遜を表すときに使えます。
同じ「肯定」でも、いろいろなバリエーションで相槌をうつことで会話がスムーズに広がっていきます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回の記事ではビジネスマンに向けて、相手の気分を害さない相槌をご紹介してきました。
相槌は重要なコミュニケーションスキルです。日頃からアンテナを張っておき、様々なシーンで適切な相槌を打てるようにしましょう。